U-16日本代表候補が2点のビハインドから追いつくもジェフユナイテッド千葉U-18に終了間際に振り切られ敗戦

U-16日本代表候補vsジェフユナイテッド千葉U-18(写真=松尾祐希)

 7月7日、千葉県内で合宿を行っているU-16日本代表候補がジェフユナイテッド千葉U-18とトレーニングマッチを行ない2-3で敗れた。

 今回の練習試合は45分×2本のゲームを1日で2試合行うタブルヘッダー。そのため、GK以外を2チームに分け、GKの3名は2試合合計180分を60分ずつで回す形となった。

 U-16日本代表候補は序盤から相手に主導権を握られてしまう。4分にMF齋藤来飛(3年)にFKを直接狙われると、11分には背後に抜け出されたFW佐久間太一(3年)に先制点を決められた。

 U-16日本代表候補は気落ちせずに我慢強く戦い、何とか前にボールを運ぼうとする。FW後藤啓介(磐田U-18/1年)のポストプレーヤMF安藤阿雄依(清水ユース/2年)の個人技で局面の打開を試みる。しかし、相手の粘り強い守備に跳ね返され、決定機をなかなか作り出せない。

U-16日本代表候補vsジェフユナイテッド千葉U-18(写真=松尾祐希)

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 すると、21分。再び背後にボールを出されると、MF矢口駿太郎(2年)に追加点を許してしまった。

 しかし、ここからU-16日本代表候補は反撃を開始する。相手のプレッシャーをうまく掻い潜り、前線までボールを運んで好機を演出。34分には左サイドから後藤が折り返すと、MF鈴木陽人(名古屋U-18/1年)が右足でシュートを放つ。惜しくもGKに阻まれるが、以降も積極的に攻撃を仕掛けていく。

 後半に入ると、さらに攻撃のテンポがアップ。「2試合目の前半が一番苦しかったですけど、2試合目の後半が一番良かった」と森山佳郎監督が話した通り、後半開始からメンバーを総入れ替えした千葉を運動量で上回って主導権を握る。60分には安藤が右サイドから中に仕掛け、右足でシュート。積極的にシュートを打つ場面が増えると、74分にMF矢田龍之介(1FC川越水上公園/中3)のラストパスから鈴木が1点を返す。これで勢いに乗ったU-16日本代表候補は76分に後藤がDFに寄せられながらもシュートを放つ。DFに当たったボールがGKの頭上を超え、ネットを揺らした。

 

 同点に追い付いたU-16日本代表候補はさらに攻撃の圧を高め、高い位置から仕掛けていく。しかし、終了間際の90分に右サイドを突破され、MF合田謙信(2年)のクロスからFW大塚優斗(2年)に決勝点を決められ2-3で敗れた。

 後半に巻き返したU-16日本代表候補だったが、あと一歩及ばず敗戦。今合宿のトレーニングマッチは2連敗となった経験を今後にどう活かすのか。「強烈な成長の第一歩にして欲しい」。森山監督の言葉を受け、選手たちがどのような成長と遂げていくのか注目したい。

 (文・写真=松尾祐希)