粘り勝ちの東海大菅生!選手権ベスト8の堀越をPK戦で振り切りベスト16に進出

堀越 vs 東海大菅生

 4月11日、令和3年度関東高校サッカー大会東京予選の1回戦全16試合が行われた。駒沢第2球技場の第1試合では、第99回全国高校サッカー選手権全国大会ベスト8の活躍も記憶に新しい堀越が登場。強豪、東海大菅生との初戦を迎え、終始ボールを支配しながらも相手の堅い守備を攻略できず、PK戦の末に涙を飲んだ。

 堀越は、GK1菅野颯人(3年)、DF2久保木舜稀(2年)、DF3東透也(2年)、DF5宇田川侑潤(3年)、MF6宇田川瑛琉(3年)、MF8日隠ナシュ大士(2年)、MF10古澤希竜(3年)、MF13小林宏太(3年)、MF14山口輝星(3年)、MF15中村ルイジ(3年)、FW9五十嵐悠(2年)が先発。対する東海大菅生は、GK1加藤海斗(3年)、DF2遠藤翔瑛(3年)、DF3染野剛成(3年)、DF4竹村吉裕(3年)、DF5高橋悠太(2年)、MF6末吉海舟(2年)、MF7尾形大地(2年)、MF8伊藤大聖(2年)、FW9田川優作(3年)、FW10佐藤純七(3年)、FW11田中慶(2年)がスターティングメンバーに名を連ねた。

 前半は、序盤こそ東海大菅生の前線からのプレッシャーに苦しめられるも、徐々に堀越が落ち着きを取り戻す。11分にはFW五十嵐悠のポストプレーからMF小林宏太が鋭いシュートを放つと、14分にはMF日隠ナシュ大士のスルーパスに反応したFW五十嵐が東海大菅生ゴールに迫るも得点には至らず。一方、東海大菅生も負けじとCKのピンチからクリアボールを拾ったFW田中慶が果敢に右サイドをドリブル突破。シュートこそ枠を捉えきれなかったが、着実に相手ゴールまでボールを運び始める。結局、互いに決め手を欠き、前半はスコアレスドローで折り返す。

堀越 vs 東海大菅生

 後半も主導権を握ったのは堀越。MF山口輝星を中心に、流れるようなパス回しで相手陣内へと果敢に攻め込んでいく。58分にはMF宇田川瑛琉からの楔のパスをMF山口がダイレクトで右サイドへ。そのままMF古澤希竜が切れ込みゴール前にパスを送るも合わせられない。再三再四、好機を演出するも、DF染野剛成、DF竹村吉裕を中心とした東海大菅生の堅い守備に沈黙を余儀なくされる。東海大菅生もDF竹村の高さと強さを活かしたセットプレーや、DF染野のロングスローに活路を見出すも、ゴールを決めることができず試合はそのまま0-0で終了。延長戦へと突入した。

 延長の前後半は、堀越の素早いパス回しに終始翻弄されてきたツケが回り、東海大菅生は足を痙攣させる者が散見。ただ、最後まで集中力を切らすことなくしのぎ切り、勝負はPK戦へともつれ込む。

 先行の東海大菅生は3人目のMF尾形大地が右ポストに当ててしまうも、その他の全員がゴールを決める。片や堀越は全員が外してしまい、結果0-0(PK戦3-0)で敗退。東海大菅生が激闘を制し、2回戦へと駒を進めた。

(文・写真=菊地 亮)

▽令和3年度関東高校サッカー大会東京予選
令和3年度関東高校サッカー大会東京予選