無敗の米子北、立正大淞南とドロー決着!アウェーの地で貴重な勝点1

勝ち点を分け合った立正大淞南と米子北

 6月26日、U-18高円宮杯プリンスリーグ中国の第8節が各地で行われ、無敗で首位に立つ米子北は松江市営補助競技場で立正大淞南と対戦した。前半のうちに2失点を喫する展開となったが、後半に反撃。66分に福田秀人(2年)、68分に海老沼慶士(3年)がネットを揺らし、引き分けに持ち込んだ。

 米子北は立ち上がりから立正大淞南のハイプレスに苦しみ、思い通りにボールを前へ運べない。中盤でボールロストを繰り返し、相手の縦に速い攻撃から危険な場面を作られた。17分にはFW加藤緒(3年)、FW香西銀二郎(2年)に崩され、MF谷野峻(3年)に右足でシュートを放たれてしまう。これは枠外となったが、直後の20分。MF三原弘稀(3年)に左サイドを突破され、右足でシュートを決められてしまった。

 リードを許すと、22分にも失点。FKの流れから三原に左足でゴールを許し、0-2とされた。

 以降は守備陣が持ち直し、粘り強い守備で相手の攻撃に対応。時間の経過とともに攻撃陣も本来の良さを取り戻し、ボランチのMF佐野航大(3年)を起点に決定機を作っていく。

2ゴールを挙げたMF三原弘稀

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 後半に入ってもリズムを崩さず、積極的に攻撃を展開。右サイドハーフの野田徹生(2年)や最前線の福田もゴールに近い場所でプレーする機会が増えていく。中井唯斗(2年)と橋本淳史(2年)を投入した60分以降はボランチを1人減らし、トップ下を置く並びに変更。より攻撃的な布陣でゴールを目指した。

 すると、66分。野田が右サイドからクロスを入れると、中央でマークを外した福田がヘディングでゴールを狙う。これが相手DFに当たってネットに吸い込まれ、ビハインドを1点とした。

 これで勢いに乗った米子北は一気に畳み掛ける。直後の68分、こぼれ球を拾った佐野がPA外からグラウンダーのシュートを放つ。一度は相手GK長野大河(3年)に弾かれたが、こぼれ球を左SB海老沼が押し込んで同点に追い付いた。

 試合を振り出しに戻すと、流れは一気に米子北へ。以降はほとんどの時間を相手陣内で過ごし、何度も決定機を作り出した。81分には橋本が右サイドからクロスを入れると、これが直接ゴールへ向かう。惜しくもバーに阻まれたが、85分にも好機を迎える。ダイレクトパスで中央を崩し、FW栗原優弥(3年)が右足でシュート。これはうまくミートできず、逆転ゴールとはならなかった。

 最後まで攻撃を仕掛けた米子北だったが、3点目は奪えずにタイムアップ。試合の入りに課題を残したものの、アウェーの地で貴重な勝点1を手にした。

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 中国
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 中国