FW廣野大河決勝弾で履正社が興國に2-1の逆転勝利!8戦無敗の履正社が首位をキープ

履正社 vs 興國

 高円宮杯 JFA U−18サッカープリンスリーグ2021関西の第8節が7月4日にJグリーン堺で行われ、ここまで負けなしで首位の履正社と4位興國の一戦は、FW廣野が決勝ゴールを挙げ、履正社が2-1で逆転勝利した。

 試合開始から丁寧にボールをポゼッションする興國。足が速く、ドリブルがある両ウイングJ1川崎F内定の11番MF永長鷹虎と、50m5秒台の9番MF向井颯を使いながら、履正社陣地に押し込む時間帯が増える。すると18分、ドリブルで侵入した永長がペナルティエリア内で倒されPK獲得。自らがこのPKを沈め、1-0と興國が先制する。

 追いつきたい履正社は、ハイラインの興國に対し、徹底して背後にボールを送る。すると34分、履正社20番MF高橋陸が中央のフライスルーパスに抜け出し、ゴール右隅に右足で流し込み同点に追いつく。2トップの流れたスペースを突いた高橋のフリーランニングは、機転の効いた素晴らしい動きだった。前半は1-1で折り返す。

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 後半に入ると、前がかりに押し込んだのは履正社。左サイドバックの2番DF西坂斗和が前半より高い位置を取り、中盤の密集したところから西坂を使う展開が増える。すると49分、その西坂が切り込んでいい位置でFKを獲得。途中出場の11番MF名願斗哉が直接狙うが、これは惜しくもバーをかすめて枠を外れる。

 履正社は前半、興國両ウイングのドリブルに苦戦していたが、後半に入って修正。ボランチがボールサイドにスライドし2人、3人で我慢して対応し、永長らにシュートを撃たせない。対する興國はサイドを使うだけでなく、CB間に落ちてボールを受ける4番MF宇田光史郎が中央レーンを破るスルーパスを送るが、惜しくもゴールまでは届かず。

 そして87分、我慢し続けた履正社にチャンスが訪れる。西坂からの浮き球のスルーパスに反応し抜け出したのは、10番FW廣野大河。キーパーが飛び出してきたところをボールを浮かして交わし、無人のゴールへ丁寧に流し込んだ。前半から背後を狙い、走り続けた廣野は最後の最後で冷静だった。試合はそのまま終了。2-1で履正社が勝利した。

 勝利した履正社は8戦無敗で首位をキープ。次節、履正社は東海大仰星と、興國は初芝橋本とそれぞれ対戦する。

(文・写真=髙森詠人)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関西
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