尽誠学園、狙い通りの「カウンター返し」で15年ぶり県新人戦V!

15年ぶりの香川県高校サッカー新人大会優勝を果たした尽誠学園(写真=寺下友徳)

 先に開催された「第99回全国高校サッカー選手権」では大手前高松が初出場した98回大会に続き1勝をマークするなど、着実に力を蓄えつつある香川県の高校サッカー。そんな香川県勢がさらなる飛躍を目指す2021年のスタートとなる「令和2年度香川県高等学校新人サッカー競技大会」決勝・3位決定戦が1月30日(土)に香川県高松市の東部運動公園で開催された。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、会場敷地内は関係者以外立入禁止。観衆は柵外から遠巻きに見つめる中で行われた人工芝ピッチでの決勝戦は準決勝で大手前高松を延長戦の末、2-1で下した四国学院大学香川西と、準決勝で今大会の台風の目だった高松を2-0で破った尽誠学園による「高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ・プリンスリーグ四国」出場チーム勢同士のカードに。試合は、ピッチ上の各所で接点が発生する激しい闘いとなった。 

 では、両校のスターティングシステムから紹介しよう。四国学院大香川西は「4-2-3-1」。GK1三谷 虎太朗(1年)、DFは右から2大江陸(2年)、3中島嘉人(1年)、キャプテンの4伊原陽(3年)、5竹本凛(1年)。中盤はダブルボランチに6河田楽(1年)と7辻本海流(1年)、右MFに10山田晃市(2年)、左MFに8菊池亜門(2年)。セカンドトップの位置に9野中舜生(2年)が入り、ワントップは11清水裕哉(2年)である。

 対する尽誠学園は「4-4-2」。GKはキャプテンの1仁尾谷昂正(2年)、4バックは右から6辻田拓真(2年)、2田中秀斗(2年)、5宮本悠士(2年)、仲谷心温(1年)。中盤はダブルボランチが18万々憂輝(1年)と13宇田亮太(2年)、右に6千々石勇輝(2年)、左に7合田紫童(2年)。そして2トップは15大谷真一郎と17石川愁の1年生コンビが組んだ。

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▽令和2年度香川新人戦(新人選手権大会)
令和2年度香川新人戦(新人選手権大会)