試合終盤に鹿本の堅守を破った熊本国府が、九州大会出場と決勝進出を決める

鹿本 vs 熊本国府(写真=井芹貴志)

 令和2年度熊本新人戦(新人選手権大会)準決勝の第2試合は、2回戦から準々決勝までの3試合を18得点無失点で勝ち上がってきた熊本国府と、準々決勝で熊本工を下した鹿本が対戦。終始押し気味に試合を進めながら得点を挙げられなかった熊本国府が試合終盤に1点を奪い、決勝に駒を進めた。

 熊本国府の佐藤光治監督が「鹿本さんがだいぶウチをリスペクトしてもらい、ゴール前を固められた」と話したように、鹿本は立ち上がりから守備的な布陣をとり、横のスライドとボールへの出足の速いアプローチで対応。

 それでも、熊本国府は左右のサイドバックも押し上げながら攻撃に厚みを出し、縦への突破からのクロスのみならず、バイタルエリアでのコンビネーションの形から鹿本ゴールに迫り、トップのMF山下宗大やキャプテンのMF大村幸輝が中央からゴールを狙う。

 しかし鹿本は、的確な予測を生かしたポジショニングや献身的なサポートを続け、最後のシュートの局面では体を寄せたりコースを切ったりと、熊本国府に自由を与えず、前半はスコアレスで折り返した。

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▽令和2年度熊本新人戦(新人選手権大会)
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