昨年から10番を背負う大津のキャプテンMF森田大智(写真=井芹貴志)

 大津が後半開始直後にはゴール前でボールを受けたFW一村聖連がきっちりコントロールして5点目を奪い、45分にはその一村からの折り返しを小林が合わせ6-0。その後、翔陽の最終ラインがFWのマークをはっきりさせたことでクロスが入る形が減り、中央からの崩しで迎えたフィニッシュもGK正面をついたりポストを叩いたりと得点に結べない時間が続いたが、終了間際の79分、森田からのラストパスを受けた川口がフリーで決め7点目。新チームで好スタートをきった。

 「相手のマンツーマンの対応でストレスを受け迷いがあったり判断が遅く、早めに軸をずらしたかったが、経験不足の面もあって全体的にはまだまだ」と山城監督は話し、キャプテンの森田も「イージーミスが続いて、相手に合わせてしまいリズムを崩してしまった」と反省点を口にした一方、「FW2人はヘディングが強いので、日髙のクロスオーバーなどを活かそうという狙いは出せて、初戦としては合格」(山城監督)の内容。
 「(新型コロナウイルスの影響で)練習や試合ができない期間があった中、今回も試合ができる機会を作っていただいたことへの感謝の気持ちを忘れず、結果を出したい」と森田が話す通り、まずは1つ目のタイトルを目指して来週末の3回戦に臨む。

(文・写真=井芹貴志)

▽令和2年度熊本新人戦(新人選手権大会)
令和2年度熊本新人戦(新人選手権大会)