「長かった。ようやくここまで戻ってきた」国見が創成館を下し11年ぶりV

国見がゴール (写真=藤原裕久)

 1月24日、国見町総合運動公園多目的広場で令和2年度長崎県高校サッカー新人戦の決勝戦が行われ、午前中の準決勝を勝ち抜いた創成館国見が対戦。ダブルヘッダーの疲労と強い風の中で行われた試合は、国見が2-0で創成館を下し優勝を達成した。

 準決勝で、ともに前半終了間際のセットプレーから決勝点を決めた両チーム。決勝戦でもそのセットプレーが先制点を左右した。前半7分、サイド攻撃で攻め込んだ国見が左CKキックを獲得すると、髙木祐介のキックがゴール前でこぼれたところを、日髙希星が蹴り込んで国見が先制。1点を失った創成館は、2トップの田中歩武の突破や波多野太一を起点とした攻撃を足がかりにしてチャンスを作っていくが、国見はCB市田広海やGK緒方要が冷静に対応。落ち着いたプレーで隙を与えず、国見リードのまま前半を折り返す。

 両チームに連戦の疲労が見え始めた後半4分、国見は守備の要だった市田が負傷し、キャプテンの山田純太と交代。今大会の初戦で脳震盪を起こしたため、大事をとって大会中は途中出場の続いていた山田だが、190センチの身長をいかして、創成館の長いボールをことごとく弾き返し、市田不在をしっかりとカバー。

 さらに国見は後半7分、国見の歴史でもほとんどいないという、新2年生の時点で10番を与えられた北村一真を投入。すると後半15分、その北村からパスを受けた本川瑠空がシュート。このシュートがこぼれたところをさらに北村がシュートし、国見が創成館のGK永田健人から2点目を奪取。

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▽令和2年度長崎県高等学校新人体育大会
令和2年度長崎県高等学校新人体育大会