後半開始早々のチャンスは修徳
 後半1分、中央やや右で得たFKを10番・小野寺が直接狙うがこれはGK正面。6分には左サイド深くまで突破した9番・雪江が中央に走りこんだ11番・和田に合わせるもシュートは枠を捉えきれない。

 関東一は後半10分、左サイドをパスの連携から裏に抜け出した2番・菊池がペナルティエリア内をドリブルで仕掛け修徳DFに倒されるも笛は鳴らずノーファール。

 ここまでお互い一歩も引かない展開が続いていたが、修徳の中盤からの激しいプレスに関東一がボールを運べなくなる。

 すると、ペースを掴んできた修徳は後半16分、右サイドの高い位置で10番・小野寺がボールを奪うと、8番・許に落とし、ダイレクトで逆サイドに展開すると14番・宮腰がスピードに乗ったドリブルからシュートまでもっていく。これは惜しくもバーを叩く。28分にも、同じ形から14番・宮腰がシュートを放つが関東一のゴールキーパー1番・岸が何とかはじき出しなかなかゴールを割れない。

 延長戦にもつれ込むかと思われた後半37分、ついに均衡が破れる。修徳が自陣からのFKをゴール前に放り込むと、関東一GK・岸も飛び出し混戦になる。その混戦の中、頭で合わせたのは修徳10番・小野寺だった。ジャストミート出来ずに宙に浮いたボールは再び小野寺の前に落ちてきてヘディングで冷静に押し込んだ。

 攻めるしかなくなった関東一は猛攻を仕掛けるが修徳GK・久保井のファインセーブもあり得点を奪えない。このまま試合終了のホイッスル。結局終盤の1点が決勝点になり修徳が準決勝に駒を進めた。