序盤から拮抗した展開が続いた尚志vs盛岡商はドロー決着

尚志vs盛岡商(写真=森田将義)

 今季初勝利を目指したチーム同士の一戦は、序盤から拮抗した展開が続いた。前半に見せ場を作ったのは、「ボール回しの調子が良かったので、今日は上手いメンバーで挑んだ。ボールを動かしながら、グループで崩していこうと考えていた」(仲村浩二監督)と、スタメンに3年生が2人という若いメンバーで挑んだ尚志。前半8分にはDF入澤新大(2年)の縦パスから、左サイドを抜け出したMF草野太貴(2年)がフリーでシュート。15分には右サイドを上がったDF山口颯真(3年)のクロスからFW齋藤幹太(2年)がヘディングシュートを放つなどサイドから見せ場を作ったが、「もう少し回せるかなと思っていたけど、公式戦のプレッシャーなのか上手く行かない部分が多かった」(仲村監督)ため、一点が奪えない。

 対する、盛岡商は「全国レベルの尚志相手に自分たちのサッカーがどれだけできるかが今日のテーマ」(中田洋介監督)。伝統のサイドアタックや速攻に加え、MF欠畑魁星(3年)を中心に今季から注力するポゼッションでチャンスを作ろうとするも上手く行かない時間帯が続いたが、41分には、相手ゴール前でビルドアップのミスを奪ったFW村上絢太(3年)がゴールネットを揺らした。しかし、前半終了間際の45分には尚志が意地を見せる。DF酒井斗己(3年)の縦パスからMF草野太貴(2年)が左サイドを突破。ゴール前に入れたボールをニアに走り込んだFW村上力己(2年)が合わせて、同点で試合を折り返した。

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