後半14分には自陣でのホール奪取から、右サイドの48番川井駿が反対サイドへとロングボールを展開。相手エリアのスペースで受けた佐野が「ボールを受けて前を向いたらスペースがあった。相手のサイドバックが並行してついてきたけど、自分の長所のスピードで置き去りにして、後は流し込むだけだった」と冷静に決めて、札幌大谷が均衡を崩した。試合終了間際には、右サイドから上がったクロスを3番髙桑輝人が決めて勝負あり。

 1-0で勝利した第1試合の桐生第一B戦に続く勝利で、札幌大谷は上位トーナメント進出に大きく前進。決勝点を奪った佐野は「チームとして目指しているのは、和倉(ユースへの昇格)。2連勝できたのは大きいし、今年は1試合目で勝っても2試合目で負けることが多かったので勝てて良かった。今日は北海道から来て暑さに慣れておらず、いつもより集中しようと思えたのが良かった」と笑みを浮かべた。

(文・写真=森田将義)