昇格組の横浜FCユースと高体連の強豪校・流通経済大柏の一戦はドロー

横浜FCユースと流通経済大柏の一戦はドロー決着

 昇格組と高体連の強豪校が顔合わせた一戦は接戦となった。

 9月6日、高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグ関東の第1節が行なわれ、横浜FC・LEOCトレーニングセンターでは横浜FCユース流通経済大柏が対戦した。

 序盤から主導権を握ったのは横浜FC。ボランチの中川敦瑛(3年)を中心にテンポの良い攻撃を展開。ピッチを広く使いながらサイドを抉る仕掛けが功を奏し、序盤から相手のゴール前に迫っていく。

 一方の流経大柏は、立ち上がりから守備がハマらずに苦戦。すると、主将のCB藤井海和(3年)が開始5分に満たない時間帯でベンチにシステムの変更を要求。攻撃時は4−3−3、守備時は最前線の川畑優翔(3年)がトップ下に降りる4−3−1−2とし、状況の打開を試みた。

 変更当初はボールの取り所がはっきりしなかったが、時間の経過とともに落ち着きを取り戻していく。前線にボールを運ぶ機会も増え、決定的な場面も作れるようになった。41分には左ウイングの森山一斗(3年)のパスを受けた左SBの田村陸(3年)が左サイドの深い位置から折り返す。MF宇津木脩人(3年)がシュートを放ったが、惜しくもDFのブロックに阻まれた。その後も流経大柏は攻撃の手を緩めない。アディショナルタイムにはMF渋谷諒太(2年)の右クロスに森山が頭で合わせるなど、積極的にゴールを狙った。

 スコアレスで迎えた後半も互いの良さが出る展開に。横浜FCは47分にMF山崎太新(3年)のクロスにMF宮野勇弥(2年)が反応し、決定的な場面を迎える。しかし、これはミートできず、シュートは左に外れてしまう。一方の流経大柏は58分に渋谷の右クロスから森山がヘディングシュートを放つ。完璧なタイミングでボールを捉えたが、相手GK深宮祐徳(3年)の好セーブに阻まれた。

 その後も互いにチャンスを作ったが、最後まで無得点。プレミアリーグに初めて挑む横浜FCユースと今季から榎本雅大監督が率いる流経大柏の一戦はスコアレスドローで勝点1を分け合う結果となった。

 

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2020 関東
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2020 関東