攻守両面で日大藤沢を圧倒した青森山田が優勝に王手

先制ゴールを決めた青森山田97番名須川真光(写真=森田将義)

  8月4日、第8回和倉ユースサッカー大会2020が行われた。上位トーナメント準決勝の青森山田日大藤沢の一戦は、97番名須川真光の先制点を皮切りに3点を奪った青森山田が勝利した。

 打倒・青森山田を狙うチームとの対戦が続く中、勝負強さを発揮して白星を重ねてきた青森山田だが、グループリーグは3試合連続で失点を記録。主将の41番藤原優大は「失点ゼロで試合を進めて、前線の選手やセットプレーから1点を獲るのが本来の青森山田。そういうサッカーはグループリーグができなかったので、失点ゼロで行かないとダメだと思った。前線が点を獲ってくれているにも関わらず、失点しているのは自分の責任だと感じ、絶対に失点できないと強く思った」と口にする。

 迎えた大会4日目のこの日は、青森山田らしい堅守を見せつけた。午前中に行った準決勝の東山戦を1-0で勝利し、午後からの準決勝では日大藤沢との対戦。立ち上がりから、CKとロングスローで相手を押し込んで試合を進めていく。前半6分には、ロングスローのこぼれ球を拾った藤原が右サイドに展開。25番藤森颯太のタメから28番松木玖生が大外を飛び出し、ゴールを狙った。

 対する日大藤沢は、3番宮川歩己が競り合いの強さを発揮し、青森山田の猛攻を跳ね返し続けたが、プレスに苦しみ思うように前進できない。15分にはPA手前で奪ったFKを6番齋藤夏が直接狙ったが、GKに阻まれた。試合が動いたのは22分。左CKを獲得した青森山田がゴール前に浮き球を入れると、24番タビナス・ポールビスマルクのヘディングシュート。この一撃はGKに阻まれたが、すぐさま97番名須川真光が押し込み、均衡を崩した。

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▽第8回和倉ユースサッカー大会2020
第8回和倉ユースサッカー大会2020