西武文理 vs 細田学園(写真=埼玉通信・石黒登)

また決めた!細田学園のエースストライカー斎藤真が3戦連発5ゴール目「得点王、狙う!」

 まず先に仕掛けたのは西武文理。FW小谷野修がパワーを持って攻め込みながら、MF橋本淳のロングスローやセットプレーから圧力をかけていく。すると前半11分、敵陣左サイドでのスローインの流れからMF佐野大地が強引にディフェンス2枚の間を割ってエリア内に侵入。角度のない中でキーパーとの1対1を狙い澄ました右足のコントロールシュートで決めて先制した。
 一方、立ち上がりは相手の勢いに対し、受ける形となった細田学園もこの失点を境にしっかりと切り替え。後ろから繋いで組み立てるいつも通りのプレーが戻ってくると前半18分、FW齋藤真が積極的に放ったシュートをキーパーが弾いたところをMF久松純太が詰めて同点に。さらに21分にはMF細島大空のアシストから縦に仕掛けた齋藤が左足でゲットして逆転した。
 その後も一進一退の展開となった中で、細田学園は後半12分にFW金子弘輝のパスを受けた齋藤が高速カットインから左足で突き刺して3-1としたが、西武文理も18分、橋本のロングスローをニアで佐野がすらすと、ファーサイドでFW平岩寛明が詰めて再び1点差に迫る。終盤は西武文理が1点をもぎ取りにいったが、細田学園がしっかりと守り切って激戦をものにした。

 細田学園は初となった昨年に続く、2年連続のベスト8進出。2016年の本格強化からたった4年での結果としては出色の出来ではあるが、上田健爾監督は「このもう一個先に行きたい」とベスト4を見据える。その準々決勝の相手は長年埼玉サッカー界を牽引してきた強豪・西武台に。「やっぱりそういう強豪に勝たなければ強豪にはなれない。そこに行きたいという目標があるので、精一杯頑張りたい」と2年連続のチームベスト更新、4強進出に向け意欲を見せた。

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▽第99回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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