DF三原が頭で2発!本郷が延長戦の末に京華を撃破

本郷イレブン

 9月27日、第99回全国高校サッカー選手権大会の東京都1次予選の代表決定権が行われ、2地区第2ブロックでは本郷が延長戦の末に京華を2ー1で下し、2次予選行きを決めた。

 序盤は一進一退という中で徐々に本郷が押す展開に。本郷はMF中村太一(2年)の左サイドから多くのアタックを仕掛けたが、京華も森下公太(3年)、岡田侑真(3年)の両CBを中心に粘り強く跳ね返し、シュートシーンではしっかりと身体を寄せてフリーでは打たせなかった。

 そういった中で試合が動いたのは後半に入ってから。3分、本郷は敵陣中央でフリーキックを獲得すると、MF高野真(3年)のキックにDF三原聡一郎(3年)がバックヘッドで突き刺して均衡を破った。

 しかし京華もその3分後、その直前に入ったFW小林海斗(3年)にエリア前でボールが入ると、小林はディフェンスに遭い打ち切ることができなかったが、そのこぼれ球をエリア外からMF駒屋日々樹(3年)が右足を振り抜いてすぐさま同点に追いつく。

 勢いに乗る京華は前半とは打って変わり前に出ながら、MF松本隼太(3年)やFW横山尚紀(3年)が積極的に狙っていく。中盤以降は本郷が押し返し、再びイーブンの展開となったが、互いに勝ち越し点を奪うことができず。勝負の行方は延長戦にもつれ込んだ。

 延長前半2分には本郷に決定的なチャンス。左サイドバックの三原がここぞとばかりにオーバーラップして中に折り返すと、途中出場のDF野坂一聖(3年)がエリア内で倒されてPKを獲得。しかし高野のキックは少し力が入ってしまったか枠を捉えることができない。

 それでも本郷は延長前半2分、実に前半以来となるコーナーキックを獲得すると、高野のクロスを三原がジャンプ一番ヘディングで叩き込んでこれが決勝弾となった。

(文・写真=石黒登)

▽第99回全国高校サッカー選手権東京予選
第99回全国高校サッカー選手権東京予選