ライバル同士の対戦は、“地元”の大津が大勝。東福岡も終盤に一矢報いる

大津が東福岡に大勝(写真=井芹 貴志)

 九州内から8校が参加して行われる「2020強化交流U-18サッカーフェスティバルin大津」が、熊本県大津町で8月1日から3日間の日程で始まり、初日は8試合が行われた。

 第1試合は、ともに昨年度は高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグWESTで戦った大津(熊本)と東福岡(福岡)が対戦(ともに今年度は高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ 2020九州)。他県のライバルとの真剣勝負に臨む機会は今年度に入って実質これが初めてとあって、「どこまでやれるかのチャレンジと、他チームの現在地を探る」(大津・山城朋大監督)という位置づけ。ちょうど梅雨が明けたタイミングで気温が一気に上がったこともあり、35分ハーフで行われたゲームは前後半それぞれに飲水タイムが設けられ、また多くのチームが前後半のメンバーを大きく入れ替える措置を取っていた。

 注目のカードはまず、東福岡が左サイドでDF本田良輔(3年)とMF遠藤貴成(3年)のコンビネーションを生かし、大津の背後のスペースを狙って攻め込む。しかし大津はGK佐藤琉星(2年)やストッパー金子遼太郎(3年)を中心に固いディフェンスで対応。また前線からのプレスで東福岡にボールを運ばせず、徐々にペースを掴んでいく。

 スコアが動いたのは19分。MF森田大智(2年)からのパスを受けたFW坂本充(3年)がドリブルで中央を突破、そのまま右足で決めて大津が先制する。さらに27分、高い位置でのボール奪取から、FW宮原愛輝(3年)がループ気味に決めてリードを広げる。
 追う展開となった東福岡は、右サイドのMF岩井琢朗(3年)の仕掛けや、前線でボールを収めたFW日高駿佑(3年)のシュートなどで得点機を迎えるもののゴールは割れず。大津リードで折り返した。

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▽2020強化交流U-18サッカーフェスティバルin大津
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