履正社11番FW井谷洸一郎

 履正社は後半頭から5回戦で2得点した20番FW廣野大河を投入すると、廣野が積極的にDFラインの裏を取りチャンスをつくる。すると廣野が仕掛けて獲得したCKから履正社に追加点が生まれる。46分、左CKから10番MF後藤晴海がインスイングのボールを入れるとファーサイドで4番DF舩田陸人が左足で合わせてゴール。更に履正社は58分、右CKを22番DF向晃生がインスイングのボールを入れるとゴール前での競り合いからオウンゴールになり3-0。そして試合終盤の82分、スローインの流れから廣野が右サイドを深くえぐり中に折り返したところをゴール前で「信じて走っていたらボールが来ました」2年生の18番FW宮路峻輔がヘディングで合わせゴール。このまま試合は終了し4-0で履正社が勝利した。

 「(5回戦で)ライバルの廣野君が2点取っていたので自分も取りたいと思っていた」というライバルからのアシストでゴールを挙げたFW宮路。同じ2年生の廣野の活躍が刺激になってのゴールとなった。「ヘディングは苦手やったけど高校に入って練習して今では自信がある」と武器を磨いてきた事が実を結んだ。「優勝して先輩たちを全国に連れていきたい」と頼もしい2年生FWは選手権優勝へ意気込んだ。

 そしてその履正社の攻撃陣を引っ張るのは左サイドの11番FW井谷洸一郎だ。ドリブル突破が持ち味の井谷だが「昨年まではワイドに開きっぱなしのプレーが多かったんですけど、ドリブルだけじゃなくて自分が中に入っていってワンツーしたり、パスを回してサイドバックを活かすようなプレーを意識するようになりました」3年生になってチームプレーの意識が高くなってきている。そのきっかけとなったのが今年の和倉ユース大会で青森山田に0-5で敗れた決勝戦だ。「個人でやれるところもあったけど、どうにもならないところもある」と青森山田との対戦で実感した。そしてこの意識が「セットプレーの練習をするようになった。流れが悪い時にセットプレーで取れれば自分たちの流れに持っていける」とこの試合のCKからの3発に繋がった。「観ている人を魅了するようなサッカーで全試合圧倒して、優勝して全国で青森山田にリベンジしたい」と言う井谷が履正社を全国に導けるか。チームプレーを身に着けたドリブラーに今後も注目だ。

(文・写真=会田健司)

▽第99回全国高校サッカー選手権大阪予選
第99回全国高校サッカー選手権大阪予選