山梨学院が藤枝明誠との激闘を制し、ベスト8!

山梨学院イレブン(写真提供=オフィシャルサポート)

 1月3日に浦和駒場スタジアムで行なわれた第99回全国高校サッカー選手県大会3回戦、藤枝明誠(静岡)対山梨学院高等学校(山梨)は、PK戦までもつれ込み、「最後は気持ちで勝つことができた(長谷川大監督)」という山梨学院が辛勝。準々決勝への進出を決めた。

 試合序盤にペースを握ったのは山梨学院。前日に行なわれた2回戦の鹿島学園戦同様、球際で厳しくプレッシャーをかけて藤枝明誠にボールを持つ余裕を与えずに、長いボールで相手を押し下げ主導権を奪取。藤枝明誠もプレッシャーを意識して対抗しようとするものの、強度で勝る山梨学院の前に押し込まれてしまい、前線までボールを入れられず思うような攻撃を展開できない。

 前日に2回戦を戦った疲労が懸念された3回戦でも走力を落さない山梨学院は、ボールを奪ってからの速攻に野田武瑠、久保壮輝らがからんでいくが、決定力を欠きノーゴール。守備に弱さの見られる藤枝明誠を崩しきれない時間が続く山梨学院は、28分には藤枝明誠の小林洸に強烈なシュートを打たれるが、これはGK熊倉匠の好反応で失点を免れる。

 山梨学院の攻撃が報われたのは31分、右サイドから野田が入れたクロスを「入ってくると感じていた」という浦田拓実が決めて山梨学院が先制に成功。ところが、わずか2分後の33分、加茂大紀のシュートがGK熊倉にさわられながらも決まって、藤枝明誠が同点に追いつき、試合は振り出しへと戻ってしまう。

【次のページ】 それでも球際の厳しさを緩めない山梨学院は

▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権