DF竹内良の劇的V弾で東福岡が作陽を撃破

歓喜の東福岡イレブン(写真=矢島公彦)

 年明けの1月2日、等々力陸上競技場で第99回全国高校サッカー選手権大会2回戦2試合が行われた。屈指の好カードとなった第2試合は後半のアディショナルタイムに決勝ゴールを決めた東福岡(福岡)が2-1で作陽(岡山)を下し、3回戦へと駒を進めた。

圧倒的な個の力を誇る東福岡にチームプレーで対応する作陽

 1回戦ではともに強豪校との激戦を制して勝ち上がってきた両校。伝統のサイドアタックと空中戦での高さが武器の東福岡、試合をあきらめない粘り強さと速さを備えた2トップが売りの作陽、ともに伝統と実績を備えた実力校同士だけに激戦が予想される。

 東福岡は県予選で7ゴール、1回戦の桐蔭学園戦でも2ゴールを挙げた1トップ、20番FW日高駿佑、作陽も同じく1回戦の星稜戦で2ゴールを挙げたFW9番杉本翔とポイントゲッターがゲームのカギを握る。

 試合はまず東福岡がチャンスメーク。試合開始早々にMF11番の遠藤貴成がシュートを放つも作陽GK徳本乃耶の正面を突いた。だが守りを固める作陽もすぐに反撃。前半9分、コーナーキックを得るとゲームメーカーMF17番の西田達哉からの絶妙なクロスにFW9番杉本翔がどんぴしゃのヘディングを合わせでゴール。得意のセットプレーから先制点を奪った。

 その後は一進一退の攻防を見せる両校。前半15分過ぎに一瞬の隙をついて東福岡が好機を演出。背後への長いボールに反応したMF16番松永響がシュートを放つも作陽のGK徳本がファインセーブを見せ、ゴールは割らせない。

 飲水タイムを挟み、引き続きハイレベルの攻防を繰り広げる中、前半34分に東福岡が反撃。MF10番の上田瑞希から裏を狙ったパスが通り、MF遠藤がシュート。ボールはゴール左隅に吸い込まれ同点に追いつき、そのまま前半を1-1で終えた。

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▽第99回全国高校サッカー選手権
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