初出場同士の対戦はPK戦の末に創成館に軍配

創成館イレブン(写真提供=オフィシャルサポート)

 2021年1月2日、NACK5スタジアム大宮で行なわれた第99回全国高校サッカー選手県2回戦。福島県代表の学法石川と、長崎県代表の創成館の初出場同士の対戦は、後半に1点を奪い合った末にPK戦で創成館が勝利。初出場での3回戦進出を決めた。

 長いボールの応酬で始まった試合は、創成館がエース岩永雄永を起点としながらサイドの裏を狙い、学法石川は倉島聡太をターゲットにした攻撃をそれぞれ展開。守備でも互いにアタッキングサードまでボールを運ばれても、手堅い守備で決定的なシーンを作らせない一進一退の時間を続けていく。

 前半30分過ぎからは、渡辺航太のドリブルでの突破を武器に学法石川が攻勢に立ち、立澤希望のキックをいかしたセットプレーでゴールに迫る時間が続くことはあったが、粘り強い守備で創成館がしのぎきり、前半を0-0で終了する。

 攻撃の圧力を高めたい学法石川は、後半から前への突破力がある佐藤武流を投入。対する創成館は49分に県予選でレギュラーだった村田颯を投入して主導権を奪い返しにいこうとするが、先制点を奪ったのは学法石川。52分に渡辺がドリブルでゴール前へ切り込んで右足を一閃。創成館のGK永田健人の伸ばした手も届かず、学法石川が先制に成功する。しかし失点からわずか3分後の56分、創成館もペナルティエリアに侵入した新川翔太の折り返しから、岩永がダイレクトで合わせて同点弾を奪取。試合前の時点で「先に失点したとしても慌てることはないと話していた(創成館 久留貴昭監督)」という創成館が試合を振り出しに戻す。

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▽第99回全国高校サッカー選手権
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