選手権の常連、市立船橋が佐賀東をねじ伏せる

市立船橋が貫録勝ち

 貫禄勝ちといっていいだろう。選手権の常連、市立船橋(千葉)が4対1で3年ぶり11回目の佐賀東(佐賀)をねじ伏せた。

 前半途中までは小屋諒征(3年)や吉田陣平(2年)を軸にするテクニカルな佐賀東のサッカーにやや手間取っていたものの、要所を締めた市船が徐々にペースをつかんでいく。守備のキーマンであるキャプテンの石田侑資(3年)は「“きわ”の戦いで負けないことを意識した。そこで負けていたら、局面が大きく変わってしまうので」と、相手のよさをつぶしにかかった。

 スコアが動いたのは40分だ。

「どんな相手でも初戦は難しい試合になる。だから、焦りはなかった。いつかくるチャンスをねらっていた」と振り返る左アウトサイドの木内拓海(3年)がネットを揺らし、大量得点の口火をきった。

 後半すぐに畳み掛ける。

 46分に坪谷至祐(2年)、49分に加藤想音(3年)がそれぞれ決めてリードを広げた。58分に鮮やかなミドル弾を小屋に叩き込まれたものの、77分に再び木内がトドメを刺し、堂々たる勝ちっぷり。

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▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権