東福岡、安定感のある戦いぶりで、難しい初戦を手堅く勝利

東福岡イレブン(写真=矢島公彦)

 12月31日、神奈川県の等々力陸上競技場で行なわれた第99回全国高校サッカー選手権大会1回戦で、東福岡(福岡)が桐蔭学園(神奈川)を2-0で下し2回戦へと駒を進めた。

 3年ぶり10度目の出場となる桐蔭学園と、2年ぶり21度目の出場となる東福岡の一戦は、前半の立ち上がりから互いに球際へ強く寄せ、中盤で激しくボールを奪い合う形でスタート。なかなかボールが収まらない展開が続く中、東福岡はセカンドボールを回収しながら前へ仕掛けていくが、桐蔭はセンターバックの青木祐人と片山楓人を中心とした丁寧な守備で対抗し、2トップの立石宗悟と長澤圭剛にボールを展開していく。

 互いに攻め合う形で続いたゲームは、前半30分過ぎに桐蔭がコーナーキックから立て続けにチャンスを獲得。最初のコーナーキックでは青木がヘディングで、続いてのコーナーキックでは本田鼓湖がゴール前で、それぞれ決定的なシュートを放っていくが、ここは東福岡のゴールキーパー原勇輝がファインセーブ。逆に決定的なピンチを防いだ東福岡は、前半35分、U17日本代表にも選ばれた青木俊輔の突破によるカウンターから日高駿佑がゴール。試合後、森重潤也監督が「苦しい時間もあったが、その中で落ち着ける得点だった」と振り返るゴールで東福岡が先制に成功する。

 1点を追う桐蔭は、長いボールを使った攻撃で得点を狙っていくが、この攻撃を落ち着いて弾き返した東福岡は、前半アディショナルタイムに本田良輔が左サイドからゴール前にクロス。難しいバウンドのボールをゴール前で上手く処理した日高は、ディフェンダーを背負いながらが振り向きざまにシュートを放ち、勝利を大きく引き寄せる2点目を奪取し、スコアは2-0に。

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▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権