2点差を追いついた名経大高蔵がPK戦の末に名古屋を下す

 30分×3本で争われた一戦は劇的な追い上げを見せた名経大高蔵がPK戦の末に名古屋を下した。

 開始直後は名古屋ペースで試合が進む。17番木下耕輔、18番磯村慶人、25番山本隼大などが強靭なフィジカルを活かし、各ポジションで力を発揮する。10番成田圭志がチームの心臓としてゲームを動かす。名経大高蔵は10分以降、人数を密集させてからの細かいパスワークを駆使して、徐々に盛り返す。97番神之浦匠、87番古川雅玖斗が中盤でパスワークを支え、55番石川大輝はドリブルで相手のDF陣を惑わし、15番川瀬颯斗、81番七種広人がボールを後ろで落ち着かせていた。

 しかし、先にチャンスを掴んだのは名古屋。1本目28分に得たフリーキックにキッカーは30番柏木慶。ファーサイドにいた25番山本隼大がヘディングを叩き込み先制点を奪取。30分にも、クロスからファーサイドにいた23番小川瑛司がヘディングで綺麗に折り返し、17番木下耕輔が決めるもこれはオフサイド。

  2本目、またしてもチャンスを物にしたのは名古屋だった。2分、25番山本隼大が右サイドから上げたクロスに、10番成田圭志が飛び込み、足で合わせゴール。一方、2点のビハインドとなった名経大高蔵は71番山本倄人、45番水野祥梧が中心に高い位置で危険な攻撃を仕掛けていく。26分に59番杉浦大翔がシュートを放つも、12番GK田中康仁のファインセーブに阻まれゴールならず。立て続けに35番小宮翔朱が右サイドから強烈なシュートを放つが、またしても12番GK田中康仁が名経大高蔵の前に立ちはだかる。

 何としても追いつきたい名経大高蔵は3本目に怒涛の攻めをみせる。9番玉越櫂のタイミングの良い前線での駆け引きと、59番杉浦大翔、73番横尾青空のライン間でのボール受けにより細かいパスワークが際立つ。22分、名経大高蔵59番杉浦大翔がスローインからボールを受け、左サイドを突破。コースのない中、強烈なシュートを突き刺す。 更に直後の24分、25番青山泰士がパス交換をしながら見事な突破を見せ、豪快にシュートを叩き込み試合を振り出しに戻す。そして、そのまま試合はPK戦へ。PK戦では劇的な追い上げを見せた名経大高蔵が勢いそのままに、GK1番森下堅斗が2本のシュートを止める活躍をみせ、3-2で制した。

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