FC東京U-18との壮絶なシーソーゲームを制したサガン鳥栖U-18が初優勝

サガン鳥栖U-18vsFC東京U-18

 壮絶なシーソーゲームを制したサガン鳥栖U-18が初優勝を飾った。

 12月30日、日本クラブユースサッカー選手権(U-18)の決勝が群馬県の敷島公園サッカー・ラグビー場で行われ、サガン鳥栖U-18はFC東京U-18と対戦。準決勝と同じ布陣で挑んだ鳥栖は高い位置から相手にプレッシャーを掛け、中盤でボールを奪ってサイドから攻撃を組み立てていく。

 しかし、そうした流れをいきなり断ち切られる。前半2分、 ゴール前でボールを奪われてしまうと、FC東京のMF谷村峻(2年)に先制点を決められた。

 準決勝に続き、ビハインドを背負った鳥栖。予想外の失点で動揺が走ってもおかしくなかったが、以降も慌てずにプレーしてFC東京のプレッシャーをいなしていく。すると、11分、左SB中野伸哉(2年)が敵陣でドリブルを仕掛けると、切り返しから利き足ではない右足でミドルシュートを放つ。これが見事に決まり、鳥栖が早い時間帯に追い付いた。

 以降はFC東京の素早い寄せに苦しみ、なかなか前にボールを運べない。何度かサイドからチャンスを作ったものの、精度を欠いて決定機に持ち込めなかった。

 同点で迎えた後半、鳥栖は負傷を抱えていたFW相良竜之介(3年)を投入。前日の準決勝と同じように相良と中野のJ1デビュー組コンビで、局面の打開を試みる。しかし、サイドを抉る場面は少なく、時間だけが経過した。

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▽第44回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)

第44回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)