土壇場で試合をひっくり返したサガン鳥栖U-18、鹿島アントラーズユースを下し決勝へ
サガン鳥栖U-18vs鹿島アントラーズユース
近年、結果を残し続けているサガン鳥栖U-18が初優勝に王手を掛けた。
12月29日、日本クラブユースサッカー選手権（U-18）の準決勝が群馬県の敷島公園サッカー・ラグビー場で行われ、鳥栖U-18は鹿島アントラーズユースと対戦。序盤から強度の高いプレーが随所で見られ、２種年代トップレベルの攻防が繰り広げられた。
鳥栖は４−３−３をベースに流動的なポジションを取り、正確なビルドアップからボールを運ぶ。一方の鹿島は球際で怯まず勝負を挑み、奪ったボールを素早く前線に付けてカウンターからゴールを目指した。
しかし、両者とも譲らず、中盤で潰し合う。簡単に互いの狙いを実行させず、緊張感のある展開が続いた。
スコアレスで前半を終えると、鳥栖は２回戦で負傷交代していたFW相良竜之介（３年）を左サイドに投入。するとこの交代策が的中する。左SB中野伸哉（２年）と上手く連携して局面を打開すると、ゴール前で決定機を迎える回数が増える。後半４分には相良の左クロスから田中禅（３年）が頭でゴールを狙うなど、ジワジワと相手ゴールに迫っていった。
サガン鳥栖U-18vs鹿島アントラーズユース
しかし、68分だ。鹿島の石津快（３年）に一瞬の隙を突かれ、得点を許してしまう。被シュートは僅か２本。少ない決定機を決められてしまった鳥栖はここからさらにギアを上げ、迫力のある攻撃を仕掛けていく。
なかなかゴールをこじ開けられなかったが、84分に途中出場のFWニ田理央（２年）がCKの流れから押し込んで同点に。これで一気に流れを引き寄せると、後半アディショナルタイムに右サイドを石原央羅（３年）が打開する。ここから中央に折り返すと、田中が合わせて劇的な決勝弾。土壇場で試合をひっくり返した鳥栖がFC東京U-18が待つ30日の決勝に挑む権利を得た。
