主将の2ゴールで逆転に成功した山梨学院が1年でプリンスリーグ関東復帰

(写真=矢島公彦)

 山梨学院が劇的な形で勝利を手繰り寄せた。

 12月25日、茨城県の卜伝の郷運動公園多目的球技場でプリンスリーグ関東参入戦・2回戦が行われ、山梨学院は湘南ベルマーレU-18と対戦。序盤から一進一退の攻防が繰り広げられ、前半は0−0で折り返す。

 迎えた後半もなかなか均衡が破れない。湘南は田中聡と横川旦陽、山梨学院は平松柚佑が中盤で激しい攻防を繰り広げ、互いに譲らない展開が続く。その中でスコアを先に動かしたのは湘南だ。68分にFKから佐久間翔士が頭で合わせて、先制に成功する。しかし、ここから山梨学院の反撃が始まる。

 平松を中心に速攻とロングボールを使いながら、相手陣内に侵入。相手の最終ラインを押し下げ、徐々にゴールへと迫っていく。すると、78分にロングスローからゴール前で混戦になると、平松が押し込んで試合を振り出しに戻す。これで勢いに乗ると、山梨学院が試合の流れを完全に掴む。そして、ドラマは最後に待っていた。後半アディショナルタイム。速攻を仕掛けると、岡田遼平のラストパスに再び平松が合わせ、土壇場で試合をひっくり返した。

 主将の2ゴールで逆転に成功した山梨学院が1年でプリンスリーグ関東復帰を決めた。一方の敗れた湘南は、来季も神奈川県リーグ1部で戦うことが決定。現行制度に移行する前の2012年にプリンスリーグ関東2部に参戦して以来の昇格は果たせなかった。

(写真=矢島公彦)

▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2019プリンスリーグ関東 プレーオフ( 参入戦)
高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2019プリンスリーグ関東 プレーオフ( 参入戦)