悲願の日本一達成に向けて、昌平高校期待の世代がタイトルで新シーズンをスタートさせた。

 先に決定機を作ったのは西武台。プレスが嵌ると前半9分、高い位置を取った左WBの岡崎大志郎のクロスに起点となったMF村田智哉が合わせたが、シュートはキーパーの正面だった。

その後は昌平がボールを回しながら押し込む展開に。中央でさすがのスキルを見せたMF須藤直輝がドリブル突破でえぐっていくが、西武台もクロスにMF武笠隼季やDF大川和貴が身体を投げ出して入れさせず。10番の村田も戻って守備を見せる。前半24分には須藤のスルーパスにFW小見洋太が抜け出したが、GK伊佐山縁心が身体に当ててセーブしてゴールは許さなかった。

それでも昌平は前半31分、2度3度と迫っていく迫力ある連続アタックからゴールを破った。DF田島魁人のパスから須藤が右サイドを抜け出すと、深くから小見を狙ったマイナスクロスは相手守備に当たったが、ここに走り込んだMF篠田大輝が思い切りよく蹴り込んで先制した。

後半も昌平が優勢にゲームを進める中で、小見の完璧な抜け出しを伊佐山が好守で防ぐなど守備で善戦した西武台だったが、攻撃の部分では1点が遠く。後半はスコアは動かなかったが、勝負所でしっかりと1点を取り切る強さを見せた昌平が1ー0で勝利し、大会連覇を飾った。

【次のページ】 追加点は奪えなかったものの、終始押し込んでの勝利に昌平・藤島崇之監督は「内容的には充実していた」と評価

▽令和元年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和元年度埼玉新人戦(新人選手権大会)