今大会4試合19得点と攻撃陣が絶好調の東福岡と、PK戦2試合をものにするなど今大会を粘り強く勝ち上がってきた青森山田が激突したこの準決勝。前半に効率よく得点を重ねていった東福岡が序盤のリードを守り切り勝利を収めた。

 立ち上がりから絶対的な突破力を誇るMF増山朝陽、MF赤木翼の両ワイドを軸に東福岡がサイドを制圧。3バックで挑んだ青森山田守備陣の両ウイングバックを序盤からゴール前に押し下げた。すると、前半11分に中央でボールを受けた主将MF中島賢星がゴール前に走り込んだFW木藤舜介にスルーパス。これを冷静に右足でゴールに流し込み幸先よく先制に成功した。

 その後も東福岡は追加点を奪うべく猛攻を仕掛ける。同18分には左FKから繋いで中島が右足でシュート。同23分にも再び中島が中央でターンをし、右足を振り抜くがゴールには繋がらない。しかし、その直後の同24分に右サイドを突破した増山が中央へ折り返すと、赤木がそこに飛び込んで待望の追加点。一番欲しかった2点目を良い時間帯に奪ってみせた。前半終了間際の同33分にも赤木がこの2点目となる得点を奪い、東福岡は3点リードでハーフタイムを迎えた。

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