国際学院、川口青陵を下し16強入り

 国際学院が苦しみながらも16強入りを決めた。

 埼玉県の高校サッカー選手権予選・2回戦。1回戦をシードされ、国際学院は川口青陵と対戦。序盤から試合の主導権を掴んだが、初陣の緊張から思い通りにプレーができない場面が散見。とりわけ、ゴール前でチャンスを生かし切れず、相手の粘り強い守りをなかなか崩せなかった。

 スコアレスで迎えたハーフタイム。見るに見かねた酒井宏治監督が選手たちに檄を飛ばす。

「問題があるゲームではないよ。自分たちで問題があるゲームにしているだけだからね」

 指揮官の言葉で目を覚ました国際学院は後半のスタートから怒涛のラッシュを見せる。6分に佐藤大輝が先制点を奪うと、直後の48分には佐野佑真がドリブルで中央を打開し、左サイドに走り込んだ小河原龍太にボールを預ける。ここからゴール前にラストパスを送り、最後は大場一翔がネットを揺らした。

 2−0とした国際学院はその後もボールをテンポよく繋ぎながら、攻撃を展開。73分には左サイドを突破した阿部智広の折り返しに途中出場の中谷力が合わせて、3点目を奪って勝利を決定付ける。直後の76分に川口青陵の荒井大空に1点を返されたものの、アディショナルタイムに山本稜がダメ押し弾。4−1で逃げ切った国際学院が16強入りを決めた。

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▽第98回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第98回全国高校サッカー選手権埼玉予選