途中出場のアタッカーが勝利に導く 浦和北が県立川越に逆転勝ち

 途中出場のアタッカーが勝利に導いた。

 高校サッカー選手権・埼玉県予選の1回戦。戸田市の惣右衛門公園では、浦和北県立川越が合間見えた。

 雨が降り続くなか、先にペースを掴んだのは川越だ。最前線の河﨑亮佑(3年)が前線で起点になりながら、2列目の選手たちがうまく絡んで好機を創出。一方の浦和北は初戦の堅さが見られ、相手の攻撃を受ける場面が多くなった。

 主導権を握った川越は中盤以降も攻勢を仕掛けると、28分にゴール前でFKを獲得。2年生レフティの高木航輝が直接ゴールを狙うと、ニアに吸い込まれて試合の均衡を破った。以降も優勢に試合を進め、川越が1−0で前半を折り返す。

 迎えた後半。ここから浦和北が前半の低調ぶりが嘘のようなアタックを見せる。48分に攻撃の切り札である永野邑太(3年)が投入されると、勢いがさらに増した。そして、55分。右サイドを抜け出した永野が、角度のないところから豪快に右足を振り抜いて同点弾。直後の56分には抜群の動き出しでクロスを呼び込むと、ファーサイドでヘディングシュートをねじ込んだ。

【次のページ】 わずか2分で試合をひっくり返した浦和北