シュート本数は23対3 前橋育英、相手の堅守に苦しみながらもV

 シュート本数は23対3。前橋育英が圧倒的に押し込んだ。しかし、奪ったゴールは僅かに1。相手の堅守に苦しみながらも、6年連続の選手権出場を決めた。

 11月24日に高校サッカー選手権群馬県予選決勝が行われ、2年前の全国王者・前橋育英が健大高崎と対戦した。

 試合は序盤から前橋育英のペース。CB松岡迅、主将のMF渡邉綾平、FW久林隆祐が大学入試の影響で欠場したが、それを感じさせない攻撃で相手を押し込んでいく。

 ボランチの櫻井辰徳が長短織り交ぜたパスで攻撃を組み立て、最前線の中村草太、熊倉弘達、サイドハーフの山岸楓樹、倉俣健が良い距離感で絡んだ。しかし、1点が遠い。相手GK倉石大夢に好セーブを連発されると、18分に巡ってきたビックチャンスで山岸がシュートを放つも、ゴールライン上で廣嶋麟輝にクリアされてしまう。強固な守備ブロックをこじ開けられず、前半はスコアレスで折り返した。

 迎えた後半。前橋育英は前半以上の圧力で攻撃に出るも、最後の精度を欠いて決め切れない。その中で、もどかしい雰囲気を払拭したのは熊倉だ。65分、中村が相手の背後を取ると、ドリブルで持ち込んで右足を振り抜く。GK倉石に弾かれたものの、熊倉がこぼれ球に反応して値千金の一撃を決めた。

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▽第98回全国高校サッカー選手権群馬予選
第98回全国高校サッカー選手権群馬予選