伝統校の四中工が好発進!キャプテンの森が貴重なダメ押しゴール

 2年連続34回目の出場となった伝統校の四日市中央工(三重)が、やはり一枚上手だった。

 キックオフから13分間で瞬く間に2点のリード。前半終了間際に1点を返されたものの、後半7分にキャプテンの森夢真(3年)がダメ押しゴールを決め、ほぼ勝利を確定した。森はこの日2点目。チームの大黒柱としての役割を果たした。

 「ここ何年かは(本大会に出場しても)1回戦で負けてしまうことが多かったので、まずはそこをクリアできてよかった。(さらに勝ち上がって)四中工としてのあるべき姿を見せていきたい」と、伊室陽介監督は決意を新たにする。

 前半を終えて、2-1だった。勝負はまだわからない。同点に追いつかれるのか、突き放すことができるのか。後半の立ち上がりがひとつのポイントと見ていた伊室監督は「ハーフタイムに次のゴールが大事だぞ」と選手たちにゲキを飛ばした。

 勝負を決する3点目はカウンターからだった。井上駿(3年)からのパスを中盤で受けた森は一気に加速。左サイドをドリブルで持ち込み、対峙した相手をカットインして外すと、素早く右足を振り抜いた。

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