開始直後先に仕掛けたのは立志舎。

　主導権を握るためアグレッシブな攻防が続いていた9分にゲームが動く。FW佐々木隆馬が上手くDFラインの裏に抜けだしボールを受けるとGKの位置を確認し落ち着いてゴールに流し込み先制に成功する。

　幸先よく先制し立志舎が流れを掴むと思われたが、キックオフ再開後に主導権を握ったのは都立松原。13分にFW伊藤由尭のスルーパスを受けたMF松原太一、14分にはFW伊藤。いずれもチャンスを迎えるがシュート精度を欠いてしまう。16分もCKからゴールに迫るがゴールラインでDFにクリアされる。耐える時間が長くなる立志舎に対し都立松原は攻撃の手を緩めない。

　スコアが動いたのは19分。上手く右サイドに展開しMF松原太一がボールを受けるとゴール前にグラウンダーのクロス。これにFW伊藤がスライディングシュートで合わせて同点に。

　さらに攻める都立松原が30分にCKからDF福島瑞貴が頭で合わせて逆転に成功する。立志舎もFW佐々木にボール集めるが得点は奪えず前半を折り返す。

　後半から都立松原はFW伊藤に代えてFW山田バーディム陵を投入。4分に福島瑞貴、8分代わったFW山田バーディム陵、9分高沢龍矢、11分には堀籠翔のミドルで追加点を奪い圧倒。立志舎はエースのFW佐々木隆馬がCBにポジションを変え都立松原の攻撃を跳ね返すが攻撃の軸を失いなかなかゴール前にボールを運べない。都立松原は17分にFW森駿介、27分、33分には代わって入ったMF柳田陸が追加点。　

　立ち上がり互角に見えた両チームだが終わってみれば都立松原の大量得点で幕を閉じた。

（取材・文＝佐々木　竜太）