悲願の初優勝まであと1勝だ。

 7月31日にインターハイ準決勝が黄金森公園陸上競技場で行われ、桐光学園が京都橘を1−0で下した。

 桐光学園は序盤から京都橘に攻め込まれ、再三に渡ってピンチを迎える。前半8分に高木大輝のFKから藤橋怜士が強烈なヘディングシュートを放てば、10分には梅村脩斗が右サイドから切れ込んで右足でゴールを強襲。以降も相手の勢いに飲まれ、最前線に構える西川潤に良い形でボールを繋げない。それでも西川は25分に単騎で持ち込み、得意の左足を一閃。続く28分にもクロスに飛び込んだが、枠を捉え切れなかった。33分にもチャンスを迎えるが、利き足ではない右足でのシュートを強いられてネットを揺らせなかった。

 後半に入っても、京都橘が優勢にゲームを進める。後半15分には佐藤陽太のFKに藤橋が頭で合わせてネットを揺らしたものの、オフサイドの判定でノーゴール。続く17分には湊麟太郎の右クロスから佐藤が右足を振り抜くが、枠の外へと外れた。

 試合の流れを変えられない桐光学園は19分に3−4−2−1のシャドーに入っていたラナイメアー祈安を下げ、所新太郎を投入。すると、この交代を境に少しずつカウンターを仕掛る回数が増え、相手陣内へ迫っていく。

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▽令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)