高橋秀治監督「本人たちの判断が良かった」

 面白いようにパスが回った。ビルドアップに攻撃のスイッチを入れる縦パス。相手を外す術もハイレベルで、一発で前を向くファーストタッチに相手も翻弄された。

 高知と西武台の一戦は、前者が序盤から圧倒した。高知は182センチの大型ボランチ・小黒大翔を軸にボールを保持し、幾度なくゴール前へと迫る。なかなか均衡を破れなかったが、前半27分に左CKから松岡健成が左足で先制弾。35+1分に野島唯暉がゴール前で華麗に相手を外すと、最後は右足で難易度の高いボレーを決めて2点目を奪った。

 後半に入っても高知の勢いは止まらない。前半とは打って変わって前に出た西武台を尻目に中盤でボールを奪うと、素早く前線にボールを繋いで好機を作り出す。守備陣も球際で勇敢に戦い、最後まで集中力を切らさずに無失点。終盤に楠瀬海と林優太のゴールでだめ押し、終わってみれば4−0の圧勝で3回戦へと勝ち名乗りを上げた。

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▽令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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