雨中の死闘を大成が制し全国へ 帝京は全国に届かず

 6月22日、令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選2次トーナメント準決勝2試合が駒場第二球技場にて行われ、大成帝京を1−1からのPK戦の末に下し、初の全国大会を決めた。

大成は前半9分、ハーフウェイライン付近からMF宮脇茂夫がゴールエリアにフリーキックを蹴りこむと、これをキーパーが目測を誤り、ポストに当たってそのままネットインし先制した。

まさかの形で失点した帝京も、すぐさま同点に追いつく。前半15分、DF鳥木秀音のロングフィードをエリア左で残したFW髙橋岳はディフェンスと競り合いながらも身体の強さを生かしてドリブルで切れ込んでマイナスのクロス。これをMF小島匠瑛が左足ダイレクトで沈めた。

後半は雨も強まってくる中でゲーム自体は膠着。1−1のまま80分を終えると、10分ハーフの延長戦でも決着はつかず、勝負の行方はPK戦に突入した。一巡目は両チームともに全員が成功、その後も互いに一歩も譲らない中で9−8で勝利した大成が初の全国大会切符を掴んだ。

(文・写真=石黒登)