7日、平成26年度東京都・総体2次トーナメントがいよいよ開幕。駒沢第2球技場では国士舘多摩大目黒の、ベスト8を賭けた一戦が行われた。堅守が持ち味の両チーム共に4-4-2の布陣で降り頻る雨の中キックオフを迎えた。

 試合序盤、戦前の予想通り雨によって滑りやすくなったピッチコンディションを考慮した慎重な立ち上がりを見せた両チームは、どちらかというと守備的に試合を進める。10分過ぎ、球際での競り合いが激しさを増す中で国士舘をアクシデントが襲う。主将であり、センターDFとして守備の要である3番・篠田昂冶が相手との接触により、交代を余儀なくされてしまう。

 選手交代によりDFラインがやや不安定になったところを見逃がさない多摩大目黒は、ボールコントロールが難しいピッチでも中盤から前線にかけて丁寧なパスを繋ぎ、崩しにかかるがシュートまで持ち込めない状況が続く。押し込みながらももどかしい攻撃が続く多摩大目黒は、21分4番・鎌田雅大が右斜め45度の位置からファーストシュートとなるミドルシュートを放つが枠を捕えることができない。

 序盤から守備的な試合運びを見せる国士舘は、競り合いに対する強さに加え、センターDF4番・丸山拓海のカバーリングも冴えるなど守備を立て直すと、DFラインからのロングボールがFW 10番・木村大輝に収まるようになり、攻撃の起点が生まれる。24分にはその木村が右サイドに流れ、ゴール前にアーリークロスを送ると、7番・斉藤幸二がフリーで飛び込むが惜しくも合わず。

 一進一退の攻防の中で前半最後のチャンスは35分、多摩大目黒の左からCKにファーサイドで15番・小山義隆がヘッドで合わせるが惜しくもGKに防がれゴールとはならず。非常に締まった前半戦はスコアレスに終わり、勝負は後半に持ち越された。

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