「もうウズウズしてました(笑)」 須藤直輝は準決勝、決勝でゴールをマーク

 開始早々に決定機を迎えたのは昌平だった。前半2分にゴール前でフリーキックを迎えると今大会7発のDF大竹琉生が左足で狙ったが、GK上原雄翔が横っ飛びで弾き出して難を逃れる。

立ち上がりにピンチを迎えた正智深谷だったが、中盤のセカンドボール争いを有利に進めつつ、サイドアタックからMF波多野晟愛らがリズムを作っていくと徐々に相手を押し込んでいく。26分には準決勝でも反転からのシュートを決めていたFW金田奎人が鋭く身を翻して振り抜いた左足のシュートが枠を捉えたが、ここはGK牧之瀬皓太が好反応を見せてゴールを死守した。

中盤で主導権を握ることができず苦しんだ昌平だったが、前半29分にワンチャンスを生かす。MF大和海里のスルーパスに抜け出したMF紫藤駿が2戦連続の先制弾を決めて均衡を破った。

1ー0で折り返すと後半3分に追加点。大和がドリブルで仕掛けるとシュートを打つようなモーションから針の穴を通すような絶妙なスルーパス。これに反応したFW小見洋太がファーストトラップでしっかりとボールを止めると、落ち着いて右足で流し込んでリードを広げた。

以降ペースを握った昌平は後半21分、MF鎌田大夢とのパス交換から小見の作ったゴール前のスペースに抜け出したMF須藤直輝が、ドリブルでキーパーを外して最後右足で沈めて3点目。

【次のページ】 1対1の状況を迎えたが決めきれず