「寄せる」「止める」「抜かれない」を徹底した浦和南が武南を零封

 選手権予選では実に18年ぶりの対戦となった両校の一戦は開始早々に動いた。前半10分、DF草野皓の左足の正確なクロスからディフェンスの裏に抜け出したMF大坂悠力がドンピシャのヘディングを合わせて浦和南が先制する。大坂は初戦となった3回戦に続き2戦連続ゴール。

一方、早々に失点した武南も前半15分、DF井上竜太のアーリークロスをMF永野駿が競ると、そのこぼれ球にMF宮下瑛が左足を振り抜くも、シュートは惜しくも枠の右側に外れた。その後も武南は1トップの小林明日斗を起点にスピードのあるサイドを使って攻撃を展開していくと終盤に決定機。前半37分、開始から高い位置を取っていた右サイドバックの平野猛からMF渡辺瑠太、小林と狭いエリアで細かく繋いで、渡辺が右足アウトで決定的なラストパス。これに永野が抜け出したが、GK正野友稀も前に出てコースを切っており、シュートは惜しくもサイドネットの外側。中盤以降は武南が主導権を握る中で浦和南の1点リードで折り返した。

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