「相手がロングボールを放り込んでくるのはわかっていた。そこのところはしっかりセンターバックの間でも、ディフェンスライン4枚でも声を掛け合ってできたと思います」と小林。

この日は多くの時間で自陣に押し込まれるも、前週武南Bとのリーグ戦で失点を重ねた経験を生かし池田とコミュニケーションを取り合いながらチャレンジ&カバーを徹底。相手のキーマン・中里に対しても「負けることも考えてカバーリングっていうのはしっかりしようというように意識はしていました」(池田)とリスクマネジメント意識高く、ゴール前に鉄壁を築いた。

この日は自身の2ゴールを含む、3得点すべてに絡む活躍。辻野本人は「(ゴールは)全部ボール8割です」と言って笑ったが、少ないチャンスの中でゴールを嗅ぎ分ける嗅覚を発揮した。

またセットプレーの際にはダッシュで帰陣するなど、守備での献身性も目立った。「相手もでかい選手がいたのでそこは負けられない。上の勝負は自分が責任を持ってやらなきゃいけないことなので」とベンチ入り選手では一番高い184cmの長身を生かして攻守で身体を張った。

今年は一時試合から外れた時もあった中で選手権前にメンバーに復帰し「責任を果たさないといけないと思っていた」と辻野。ゴールに、守備に、責任感のあるプレーで勝利に貢献した。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登

●関連記事
ふじみ野高校チーム紹介
第97回全国高等学校サッカー選手権大会 埼玉県予選会決勝トーナメント3回戦組み合わせ