後半もふじみ野はターゲットマンのMF中里雄大に蹴り込みながら相手を押し込む展開。伊奈学園は15分過ぎまでシュート0本と耐える時間が続いたが、そこを凌ぐと後半のファーストシュートを得点に結びつけた。19分、左サイドを抜け出した白神のクロスに飛び込んだのは1点目のきっかけを作った辻野。勝負を決める2点目を突き刺して仲間たちから祝福を浴びた。

なんとかまずは1点を返したいふじみ野は中里を起点にMF澤田拳伍らがゴールを狙うが、伊奈学園はキャプテンの小林祐喜、池田竣哉のセンターバックコンビを中心にこれを跳ね返し、ハイボールはGK朝倉柊耶が的確にキャッチングしてシャットアップ。ゴール前に鍵をかける。

後半アディショナルタイムには辻野がこの試合2点目となるダメ押し弾を決めて勝負あり。限られたチャンスの中で半分の3本をゴールに結実させた伊奈学園が3ー0で勝利を収めた。

【次のページ】 相手がロングボールを放り込んでくるのはわかっていた