盤石の強さを見せた青森山田が準々決勝へ

 前半から試合を優位に進めたのは青森山田。開始早々の3分に右MF11番バスケス・バイロンが左からのセンタリングをファーサイドでボレーで合わし、サイドネットの外側を揺らす。続く7分にもサイドチェンジを右サイドで受けたMF11番バスケス・バイロンがカットインから左足で強烈なシュートをポストに直撃させてスタジアムがどよめいた。前半14分にもMF11番バスケス・バイロンがチャンスを演出する。右サイドで相手DFを切り返しで剥がし、左足からのクロスをゴール前へ送ると、この日も最前線で多様なタスクをこなすFW9番佐々木銀士が頭で合わせるが、これは惜しくもゴール左へ逸れる。

 ゲームが動いたのは同18分。中央右寄りのFKにキッカーMF7番武田英寿の左足でゴールに向かうボール。青森山田の黒田監督から「GKに高さがないのでGKに向かうボールを」を実行したボールに飛び込んだのは、先程決定機を逃したFW9番佐々木銀士。今度も難しい体勢ではあったが、頭で巧くコースを変えて先制のゴールを青森山田にもたらした。

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