岡崎郁矢のゴールで明徳義塾が10年ぶりの選手権勝利!

 年は明け1月2日、選手権は3日目に入った。快晴のこの日、明徳義塾(高知)vs正智深谷(埼玉)が浦和駒場スタジアムで行われた。明徳義塾は10年ぶり、そして正智深谷は初の選手権勝利を目指す。

 前半10分、明徳義塾は舛田凱からのボールを、右サイドを駆けていた岡崎郁矢が受ける。岡崎はそのままカットインし、シュート。ボールはゴールに吸い込まれ、明徳義塾が先制に成功する。

 正智深谷もアディショナルタイムに入り、新井晴樹がドリブルで持ち込みシュートを放ち駒場を沸かせるが、明徳義塾の切り替えの早さとハードワークの前に思うように攻撃を展開できない。
前半はこのまま1対0と明徳義塾のリードで終了。正智深谷は地元・埼玉の大応援を受けながら、後半の盛り返しを狙う。

 後半、正智深谷は徐々に創造力と気迫を見せる。ダイレクトでボールを回し、ロングキックにも果敢に飛び込んでいく。DF陣も体を張り、ピンチの芽をつぶしていく。しかし、明徳義塾も前半からのハードワークは変わらない。ポイントを抑えた守備で、ゴールをしっかりと守り続ける。

 後半25分、正智深谷・小島遥がフリーでシュートを放つも弾き、続いて小山開喜もシュートと波状攻撃を受けながらも体で止める明徳義塾。攻め込まれながらも隙を見ては攻撃を繰り出し、正智深谷のペースを乱し続けていく。

 最後まで互いに高い集中力を見せた両チームだったが、得点は動かずそのまま試合終了のホイッスル。攻勢を強めていったものの、1点が遠かった正智深谷明徳義塾が集中力を切らさず1点を守り抜き、3回戦へと駒を進めることとなった。

(文・編集部)