サッカーの第92回全国高校選手権第4日目は1月3日、浦和駒場スタジアムなどで3回戦8試合が行われた。浦和駒場スタジアムには、富山第一と対戦すべく、校舎がスタジアムから徒歩10分程という市立浦和が登場。地元の大観衆によってチームカラーのオレンジ色に染まり、市立浦和のホームゲームのような雰囲気となった。

 先制したのは富山第一。序盤からペースを握ると前半17分、FW渡辺仁史朗がドリブルでDFを振り切り右足でゴールを決める。その直後20分、市立浦和はPKを与えてしまい、これを富山第一キャプテン大塚翔に決められ2点目。さらに25分には再び渡辺仁史朗に決められ、あっという間の3失点。やや浮足立ったところに立て続けに付け込まれてしまった。

 だが、大観衆を前にこのままでは終われない市立浦和。前半終了間際、アディショナルタイムにFW鍜治光一が右足を振りぬきゴール右へ決め、反撃の狼煙を上げる。
 前半終了間際の得点で息を吹き返したかのように攻め続ける市立浦和は、さらに後半17分、DF小林俊哉のアシストをMF稲辺光が直接蹴り込み1点差。同点への期待が膨らむ。
 だが、反撃もここまで。富山第一が準々決勝に進出。市立浦和は、第75回大会以来、17大会ぶりの8強入りとはならなかった。