8ヶ月間に渡り熱戦が繰り広げられた高校年代最高峰の舞台、高円宮杯U-18サッカーリーグ2014プレミアリーグ。柏レイソルU-18が初優勝を収めたプレミアリーグEASTの今シーズンを振り返る。

【EAST】
 プレミアリーグEASTの頂点に立ったのは柏レイソルU-18。全18試合を戦い12勝3分け3敗で積み上げた勝ち点は39。2位に10差をつける快走で昇格1年目での快挙達成となった。

 振り返ればなかなか波に乗ることができなかったリーグ序盤戦。開幕戦で鹿島アントラーズユースに引き分け第2節で初勝利を掴むも、続く第3節では流通経済大柏に惜敗し初黒星。開幕3試合を1勝1分け1敗、決してスタートダッシュを切れたとは言い難い船出となった。それでも第4節以降は第7節市立船橋戦での引き分けを挟んで6連勝、良い流れを持続し一気に首位浮上を果たすと、第11節、第12節で初の連敗を挟んで再び立て直し、第17節青森山田戦で歓喜の優勝を決めた。

 最終節を残す余裕の優勝。多くの要因の中で目に見える形で表れたのはリーグ最多得点数を誇った攻撃力だろう。圧倒的なボール保持率を誇るポゼッションサッカーで重ねたゴールは34。得点ランキング上位に名を連ねるストライカーは不在ながらもFW大島康樹らを軸にどこからでも点の取れる強さを見せつけた。しかしチャンピオンシップではプレミアリーグWEST王者セレッソ大阪U-18に惜敗。日本一の夢が持ち越される来季はプレミアリーグEAST連覇、そして悲願の日本一に期待がかかる。

 前年度日本一の流通経済大柏は6位で終了。連覇を狙い意気込んだシーズンであったが、リーグ最多失点数を記録した守備面の課題をシーズンを通して解消することができず。それでも優勝した柏レイソルU-18相手に唯一2連勝する意地見せつけ前年度王者のプライドを守ったのではないか。

 最後に無情にも来季、プリンスリーグ降格となった東京ベルディユースと三菱養和SCユース。東京ベルディユースは第7節まで3勝1分け3敗の勝率5割をキープするも第8節、鹿島アントラーズユース戦から泥沼の8連敗。第16節以降3連勝で意地を見せるも時すでに遅し。残留となった北海道コンサドーレ札幌U-18を僅か勝ち点1差で下回り9位で降格が決定した。東京ベルディユースと共に降格となった三菱養和SCユースは屈辱の最下位で終戦。北海道コンサドーレ札幌U-18FW平川元樹と並びリーグ得点王に輝いたFW下田悠哉、2位のFWディサロ燦シルヴァーノら屈指の攻撃陣を擁し、今夏には日本クラブユースサッカー選手権を制したがリーグ戦に目を移せば接戦で競り負け勝ち点の取りこぼしが続いた印象。プリンスリーグで迎える来季に巻き返しを誓う。

▽2014プレミアリーグ大会日程・結果
高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグEAST
高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグWEST

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