そこで内野監督は3バックを採用し、小山一絆、八百川尚輝、三友凪(以上3年)を横並びにして中盤を構成。「試合経験の少ない選手に昌平のスピードに慣れる時間を与えるため、守備的ではない3-5-2にして相手に圧力をかけました。あとは2トップが解決してくれますから」と思案に思案を重ねて練った策が実ったことを喜んだ。
昌平戦に向けた数日の練習で、いろんなシステムと組み合わせを考えたそうで、この配置を決断したのが試合2日前の夜だった。「コーチと相談しながら決め、選手には翌日伝えました」と打ち明けた。
前半38分に失点したが、後半7分にエースFW岩澤柾吾(3年)が同点ヘッド。飲水タイムが終わって本来の4バックに戻した20分、1年生FW鈴木琉空が勝ち越し点を決める。「自分は10番を背負っているので、出ていない人の分まで責任感を持って戦いました」と言って男気のあるところを見せた。
この4分後には小山が、ゆったりとしたリズムでふたりのマーカーをかわし、ゴール左に決勝点を蹴り込んだ。後半は得点場面のほかにも軽やかさ、速さ、強さがほとばしる武南らしい展開が何度もあり、36分に失点したとはいえ、昌平をほぼ防戦一方に追いやる完勝といえた。
タイムアップを告げる主審の長い笛が鳴ったその瞬間、GK金昶銖(3年)は内野監督の元へまっしぐら。抱き合って喜びをかみ締めた。
▽第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選



























