武南の29塚田と1金

 直後に試合が終わると、ガッツポーズをつくって仲間に祝福される塚田から離れ、金はピッチに突っ伏して泣いていた。「人生で初めてうれし泣きをした。自分は昌平を倒すために武南に入ったので、次は必ず去年のリベンジを果たしたい」と昌平との準々決勝に気持ちを込めた。

 塚田は2024年秋の新チーム結成以来、1トップの不動のエースとして活躍したが、昨年8月のフェスティバル大会で左膝前十字靭帯を断裂。全治10か月の重傷を負い、今年9月5日のS1リーグ後期開幕戦で公式戦に復帰したばかりだった。

 背番号が9から29に変わった塚田は、「ヒーローになっていますが、自分ひとりのゴールではなくチームの得点です。失点せずに全員で頑張ったからあのゴールにつながった。もう感謝しかありません」と早口で喜びを表現した。

 1年前に退院してからは週に6日の厳しいリハビリをこなしながらこの日を待った。アップ中にお呼びがかかると内野監督から「1年間つらい思いをしてきたのだから、その気持ちをぶつけてほしい」と背中を押されてピッチに入った。

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