MF嶋野創太(写真=河野正)

 両チームとも無得点で前半を終えたが、優位な試合運びを続けていた帝京第三が先制し、2点目も奪う。後半13分にFKから遊佐が頭で合わせれば、29分には同じくFKから展開したボールをFW櫻井元舟(3年)がヘディングシュート。試合の流れから見ても帝京第三が逃げ切るか、加点して駄目を押すかの結末が予想された。ところが5年ぶりの優勝を狙う日本航空が反撃に転じ、34分と39分にいずれも右CKを起点に連続得点し、2-2の同点とした。

 後半20分から投入されていた帝京第三・嶋野は、23分のシュートがバーの上を通過し、35分にはFW小澤波季(3年)のパスを受けると強烈な右足シュート。わずかにゴール右へ外れ、両手で頭を抱えた。まさしく決定打だった。

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▽第102回全国高校サッカー選手権山梨予選
第102回全国高校サッカー選手権山梨予選