修徳vs大成(写真=佐藤亮太)

 そうした関係を補完するのが『ピッチ内のコーチ』と呼ばれる島田の役割。

 「ほかの人よりサッカーへの理解や表現、伝える部分では主将なので伝えるよりうまいかもしれません」と話した島田は「サッカーは正解がいろいろあります。なのでベストな選択をしなくてもうまくいくことはあります。なので、これが正解と押し付けるのではなく、あくまで提案してその人の判断に任せています。少しでも選択肢を与えるコーチングを意識しています。ただどうしてもミスリードも出てきます。伝えたけど違ったかと・・・でも、いろんな経験をしてきたので、言えば、迷うよりいい選択になるコーチングにはなってきています」

 その一端が見えたのが、28分、失点直後の光景。

「一度みんな集まって、もう一度、気持ちを合わせました。なのでブレずにできました」とDF14島田。

【次のページ】 修徳の強さの秘密 主将DF14島田侑歩が語ったファミリーの意味(3)

▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選