あす大阪の代表2校が決まる(写真=会田健司)

 令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の中央トーナメント準決勝があす6月10日、J-GREEN堺S1で行われる。

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 2大会連続、5回目の全国を狙う前回王者の履正社は今年、高校年代最高峰のリーグであるプレミアリーグWESTを戦っている大阪で唯一のチームだ。昨年はインターハイ予選と選手権予選で大阪を制し、ダブルを達成。今大会では優勝候補の筆頭として中央トーナメント2回戦から登場すると、常翔学園阪南大高を破り全国に王手をかけた。全国大会やプレミアを戦っている経験値と、選手層の厚さをアドバンテージに決戦に挑む。

 その履正社に挑むのがプリンス関西2部で現在開幕から負けなしで首位を走る金光大阪だ。チームを率いる岩松哲也監督が「ボールを握りながら、コンビネーションも使えるメンバー」と話すように、例年通りのセットプレーでの強みに加え今年のチームは自分たちでボールを握れるチーム。今大会では3試合無失点と守備も安定している。充実の戦力で8大会ぶり7回目の全国を目指し大阪王者との一戦に臨む。

 寺師悠斗監督が今年から指揮を執る近大附は今年からプリンス関西1部に復帰。強かった近附の復権を目指し、チーム一丸となって3大会連続の準決勝進出を果たした。ここ2年連続でこの準決勝で敗れ、あと一歩のところで全国を逃してきただけにこの一戦への思い入れも強い。3度目の正直でトリコロールが9大会ぶり10回目の全国を掴み取る。

 その近大附に挑むのが関大一。準決勝進出チームの中では唯一の大阪府リーグを戦うチームとなるが、昨年は同じく関西大付属の関大北陽が当時府2部リーグながらに準優勝し、全国出場を果たしているだけにそれに続きたいところ。先日行われた天皇杯2回戦では、インハイ全国出場メンバーのFW百田真登(関西大4年)やMF堤奏一郎(関西大4年)のOBたちが関西大の一員としてJ1浦和レッズ相手に延長戦までもつれる死闘を繰り広げ、選手たちも勇気をもらえたはず。関大一イレブンが3大会ぶり5回目の全国を目指し近大附に挑む。

 全国をかけた戦いとなる準決勝は第1試合 金光大阪 vs 履正社が11時、第2試合 近大附 vs 関大一が13時半キックオフ予定となっている。なお、決勝は11日(日)に行われる。

  (文・写真=会田健司)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選